こんにちは! Tactooooです☆
“アメリカ経済はもう終わりだ”──このフレーズを、僕はこれまでに何度も耳にしてきました。
80年代の双子の赤字、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、そしてパンデミック後の急激な利上げと31兆ドルを超える債務残高。
ニュースの見出しをにぎわす悲観論は、いつも魅力的(?)な言葉で僕らを揺さぶってきます。
それでも振り返れば、S&P500 は下落のたびに高値を塗り替え、米企業は世界の時価総額ランキングをほぼ独占し続けてきました。
もちろん今回は「金利5%×巨額債務」という未知の組み合わせ――楽観は禁物です。
でも僕は依然として米国高配当ETF、特に SCHD をポートフォリオの柱に据えています。
その理由は3つ・・。
①人口とイノベーションが同時に広がる稀有な市場、②ドルという世界通貨が生む資本の磁力、③配当という現金フローが弱気相場のクッションになる・・からです。
今回の記事では“アメリカ凋落論”が過去40年どのように唱えられ、実際にどう跳ね返されてきたかを振り返りつつ、
足元のリスクをあえて正面から整理してみますね。
さらに、僕が実践している「数字で悲観を検証する」「資産配分でリスクを散らす」「一次データを毎月チェックする」という3ステップを共有します。
メディアの見出しに不安を覚えた夜こそ、最後まで読んでいただきたいです。
歴史は悲観とともに進む──「アメリカ凋落論」を年表でひも解く
僕が投資に足を踏み入れた二十年前から、アメリカ経済は何度も「終わった」と言われてきました。けれど振り返ると、そのたびに米国市場は新しいエンジンを得て再浮上しています。まずは有名な三つの局面を年表形式でざっと振り返り、当時の空気と実際の数字を並べてみましょう。悲観と復活がどんなリズムで交互に現れたかを確認することで、いま語られる凋落論を相対化できるからです。
●1980年代──双子の赤字と「米帝国の黄昏」
レーガノミクスの減税と国防費拡大で財政赤字がGDP比6%台に膨張、貿易赤字も過去最悪。新聞は「ドル暴落でアメリカは沈む」と煽りました。ところが半導体ブームが始まり、インテルの売上高は83年から87年で約2倍。S&P500は80年代後半までに3倍へ跳ね上がり、“黄昏”と呼ばれた時期はPC革命の夜明けだったのです。
●2000年──ITバブル崩壊と「シリコンバレー砂漠化」
NASDAQはピークから2年で75%下落し、街には空きオフィスが目立つように。僕のアルバイト先の店長は退職金を溶かし「米株はもう触らない」と嘆いていました。しかしその谷底で Google が誕生、Amazon はクラウド構想を温め、10年後 NASDAQ は史上高値を塗り替えます。
●2008年──リーマンショックと「金融システム崩壊」
大手証券は倒産、失業率は10%目前。僕も怖くなってETFを半分売却しました。ですがFRBは量的緩和とゼロ金利を導入し、企業は過去最大規模の自社株買いを開始。S&P500は5年で危機前水準を回復し、その後10年で2倍以上に膨張しました。
3つの事例に共通するのは「恐怖の見出しが出た後に、想定外のイノベーションが芽を出し、指数を押し上げる」流れです。今回の不安が本当の終末なのか、それとも新しい夜明け前なのか。判断のためには、足元のリスクを冷静に棚卸しする必要があります。
今そこにある「5つの懸念」──数字で棚卸ししてみる
悲観論を乗り越えるには、リスクを丸裸にし「どの数字がどれほど重いのか」を掴むことが先決です。ここでは現在注目される5つの懸念を数値とともに整理し、過去と比べたインパクトを測ってみます。数字を直視すると、感情の霧が驚くほど晴れるものです。
- 政策金利5%台 × 国債残高31兆ドル
金利は80年代より低いものの、債務はGDP比120%台で史上最高。利払い費は年1兆ドル規模と国防費に匹敵し、“高債務×高金利”の同時発火は未体験ゾーンです。 - 債務上限協議と政治の分断
2023年の上限交渉では3カ月物T-Bill利回りが5.7%まで急騰。「デフォルト・リスク」が短期資金調達コストを直接押し上げる異例の展開となりました。 - 米中デカップリングのコスト
半導体国内回帰法(CHIPS法)の補助金は520億ドルですが、民間投資負担は1,000億ドル超との試算。サプライチェーン再構築は企業粗利を1~2ポイント削る可能性があります。 - 構造的インフレ
消費者物価は頭打ちでも、サービス価格の上昇は粘着質です。失業率が3%台で推移する限り賃金インフレは鎮まりにくく、FRBは「金利を下げたくても下げられない」板挟みに陥ります。金利が高止まりすればPERが圧縮され、成長株のバリュエーション調整は避けられません。 - 社会保障費の雪だるま
ベビーブーマーが一斉に退職期へ入り、Medicare・Social Security 支出が2030年代に国防費を上回ると試算されています。財政再建が進まなければ増税リスクは強まり、企業マージン圧迫→配当原資の減少につながる恐れがあります。
5つを並べてみると確かに重苦しいですよね。でもすべてが同時に最悪方向へ振れる確率はそれほど高くありません。リスクは“可能性の重み付け”で捉えるもの。ここからはリスクとリターンを天秤にかける材料として、僕が手放さない3つの理由を整理します。
それでも米国高配当ETFを握り続ける三つの根拠
理由① 人口とイノベーションの二段エンジン
国際連合の統計によると、先進国で2050年まで人口が純増するのは米国だけ。若年層の厚みは起業家と消費者を同時に生み、ユニコーン企業数は世界1位。移民が豊かなアイデアを持ち込み、ベンチャーキャピタルのリターンは過去20年で平均年率12%を超えています。人口構造は変えにくいので、この優位性は長期で効いてきます。
理由② ドルの基軸通貨特権
外貨準備の約6割がドル建て。リスクオフでも米国債が買われる構造は簡単には壊れません。「借金漬けで危険」と言われつつ、世界が安全資産として米国債を求める限り、資本流入は続きます。僕はこれを“借金と磁石の二面性”と呼んでいて、リスクであると同時に盾でもあると理解しています。
理由③ 配当という心理クッション
リーマン時に学んだ最大の教訓は「四半期ごとの現金は思った以上に勇気をくれる」こと。株価が半分になっていても、分配金が口座に振り込まれると「売らずに耐えよう」という気持ちになり、結果として暴落局面での保有株数が保たれました。SCHD は過去10年以上、年間分配金を減らしておらず、実際にクッションとして機能しています。
僕が実践するリスク管理“三段構え”
ステップ1 数字で悲観を検証
FRBドットチャート、ISM製造業指数、失業率の3点を毎月スプレッドシートにコピペ。ISMが50割れ・失業率4.5%超の同時点灯で、米国株比率を5ポイント下げると紙に書いています。こう決めておくと、SNSの悲観論が出ても動揺が少なくなります。
ステップ2 資産配分で“片足だけ米国”
米国株55%、日本株10%、新興国株10%、債券10%、ゴールド5%、現金10%。米国が長期停滞しても他の船で呼吸できる比率です。年1回、誕生月に機械的リバランスするだけで、感情が介入する余地を小さくしています。
ステップ3 一次データ習慣
雇用統計の日はTwitterを閉じ、BLSのPDFをダウンロードして自分で要約。数字を手書きすると頭に定着し、センセーショナルな見出しとの差を肌で感じ取れるようになります。「数字に聞く」習慣が不安コストを大きく下げると実感しています。
よくある疑問&僕の痛い失敗談
Q. 円安で買うのは損?
A. 損ではありませんが、為替差を回収する時間が延びます。160円で買って120円で円転すると差損が出ます。僕は円高で買い増し、円安時は配当をドルでプールして次の円高を待つ戦術を取っています。
Q. 高配当ETFは成長が遅い?
A. キャピタルゲインは控えめでも、分配金再投資で年7%前後のリターンを狙えます。20年複利なら元本4倍超。精神的に握りやすい分、結果も良くなるケースが多いです。
失敗談
2008年10月に恐怖でETFを半分売却し、その資金でワインを箱買い。10年後、ワインは空瓶、ETFは2.5倍。もし売らずに再投資していれば今ごろ年間配当が2万円多かった計算です。
次の10年を生き抜くメンタル設計図
強気相場で“握力”を試される人は少ないですが、弱気相場では誰もが自分のハートを疑います。僕もリーマン直後に「もうダメだ」と口座を閉じかけた経験があるからこそ、数字だけでなく心の防波堤を用意する大切さを痛感しています。ここでは僕が立てている“メンタル三重壁”をシェアします。壁は高くても越えられますが、三重なら突破しにくい。そんなイメージです。
― 第一壁「可視化」
・Googleスプレッドシートで保有口数、平均取得単価、配当額を自動更新
・毎月末に“もし明日株価が−30%になったら”をシミュレートし、損失額を赤字セルで表示
数字を直視すると“漠然とした恐怖”が“具体的なリスク”へ変わり、対策を考えやすくなります。
― 第二壁「仕組み化」
・円高◯◯円で自動ドル転、ISM50割れで買付を半分に減速──など、売買ルールを前月までに紙へ書く
・ルールは変更OKだが“翌月から適用”が鉄則(感情で即修正禁止)
仕組み先行だと、相場が荒れてもボタンを押すだけ。迷いが人生から一つ減ります。
― 第三壁「意味づけ」
・配当金=将来の“時間”を買うポイント、と定義
配当が入るたびに「これで未来に珈琲〇杯ぶんの自由時間が増えた」とつぶやく。やはり意味がある行動は続けやすいですからね。投資が“日々の雑務”ではなく“人生の物語創造”に格上げされる瞬間です。
三重壁を作ると不思議と暴落時に腹がすわります。「数字で状況を把握→ルールで行動→配当で未来を買う」と理解しているから、狼狽売りの確率が極端に下がるのです。
まとめ
過去40年、米国は双子の赤字、ITバブル崩壊、リーマン危機など幾度も「終わりだ」と断じられました。
しかしそのたびに新しい産業が芽を出し、株価は高値を更新してきました。
いま確かに金利と債務の同時膨張、政治分断、デカップリング、構造インフレ、社会保障費という重い荷物を背負っています。
それでも人口増とイノベーションという二段エンジン、基軸通貨ドルがもたらす資本吸引力、そして下落局面でも心を支える配当という現金フローは揺らいでいません。
僕は毎月、主要統計をノートに写し、あらかじめ決めた資産配分ルールに従い、雇用統計の日はSNSを閉じて一次データを読むことで感情にブレーキをかけています。
数字で現実を計り、仕組みで行動を固定し、配当を未来の自由時間と位置づける――この三重の壁があれば、悲観の波が来ても慌てずに済むはずです。
読んでくださったあなたも、数字とルールを味方に十年後の自分へ静かなエールを送りながら、配当雪だるまを一緒に転がし続けましょう。
今回もここまでお読みくださりありがとうございました。
あなたのTactooooooでした☆


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